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CD №22-04

本文の解説↓

印刷教材では、 この下207ページ

3 根抵当権

(1)
根抵当権とは一定の範囲に属する不特定の債権 * 極度額 * の限度で担保する抵当権だ。

(2)
根抵当権も抵当権の一種だ。
したがって、担保に差し入れた物を抵当権設定者(根抵当権設定者)が依然として利用する点では、抵当権と変わらない。

(3)
でも、根抵当権を設定したときには付従性がない。この点で普通の抵当権と大きく違う(194㌻参照 * )。
BがAに対する1,000万円の借金のために、B所有の不動産に普通の抵当権を設定したとする。この場合、BがAに1,000万円を返済してしまえば、その抵当権は付従性によって消滅してしまう。
しかし、これでは会社が銀行から事業資金(一定の範囲に属する不特定の債権)の借り入れ・返済を繰り返すような場合には非常に不便だ。会社は不動産を銀行に抵当に入れ、1,000万円を借金し、それを返済し、また1,500万円を借金し…、というように事業資金の借り入れ・返済を繰り返すのが普通だ。それなのに、付従性によって借金を返済したら抵当権が消滅するのでは、借り入れ・返済を繰り返すたびに抵当権の設定も繰り返さなくてはならないからだ。
そこで、あらかじめ会社と銀行で被担保債権の限度額(極度額)を定めておき、その限度内でなら借り入れ・返済を繰り返しても抵当権の設定をやり直さなくてよい抵当権が考案された(昭和47年に民法の条文に追加)。これが根抵当権だ。
被担保債権が返済によってゼロになっても、抵当権の「根」だけは残っていて消滅しない、というのが根抵当権の語源だ。

(4)
根抵当権を設定したときには付従性がないので、根抵当権では、被担保債権の額(債務者から見れば借金の額)が決まっていない、という流動的な状態が続く。
でも、根抵当権設定者を保護するために、この流動的な状態が永久に続くわけではなく、被担保債権の額を固定化させる決済日がある。これを元本の確定日という。

印刷教材では、 この下208ページ

つまり根抵当権は、元本確定日前には被担保債権の額が決まっていない(付従性がない)が、元本確定日後には被担保債権額が決まる(付従性を回復する)抵当権だ。



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